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脆弱性診断とは?脆弱性診断の基本から実践手順まで徹底解説

  • 執筆者の写真: シースリーレーヴ編集者
    シースリーレーヴ編集者
  • 2024年8月1日
  • 読了時間: 15分

更新日:2024年12月13日

こんにちはc3reveです。


本記事では、脆弱性診断とはなにかについて徹底解説しています。

セキュリティ対策の基本や重要性、具体的な手順、ツール選びまでを詳しく解説します。脆弱性診断とは何かを理解し、実践することで、システムのセキュリティを強化し、サイバー攻撃から守る方法がわかります。ぜひ最後まで読んで、脆弱性診断の基礎を学びましょう。


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脆弱性診断

目次

1.脆弱性診断とは?

1-1. 脆弱性診断の定義

1-2. 脆弱性診断の主なステップ

1-2-1. スキャン(Scanning)

1-2-2. 評価(Assessment)

1-2-3. 修正と対策(Remediation)


2.脆弱性診断の重要性

2-1. サイバー攻撃リスクの増大

2-2. 中小企業における脆弱性診断の必要性

2-3. 金融業界と医療業界における脆弱性診断の重要性

2-4. SaaS企業やスタートアップでの脆弱性診断の実績


3.脆弱性診断の種類と方法

3-1. ネットワーク診断

3-2. Webアプリケーション診断

3-3. クラウド環境の診断


4.脆弱性診断の実施手順

4-1. 情報収集

4-2. 脆弱性スキャン

4-3. 手動検査

4-4. レポート作成

4-5. 脆弱性診断結果の分析と対応方法


5.脆弱性診断にかかるコストは?

5-1. 脆弱性診断の価格帯

5-2. コスト対効果の考え方


6.まとめ


1,脆弱性診断とは?

脆弱性診断とは

脆弱性診断とは?

脆弱性診断とは、システムやネットワーク、アプリケーションのセキュリティの弱点を特定し、評価するプロセスです。これにより、攻撃者が悪用する可能性のある脆弱性を早期に発見し、対策を講じることができます。脆弱性診断の目的は、システムの安全性を高め、データ漏洩や不正アクセスを防ぐことです。


脆弱性診断は、通常、以下の3つの主要なステップで構成されます:

  1. スキャン(Scanning):システムやネットワークをスキャンし、潜在的な脆弱性を自動的に検出します。この段階では、セキュリティスキャナーと呼ばれる専用のツールを使用して、既知の脆弱性や設定ミスを特定します。スキャンは、定期的に行うことで、新たに発見された脆弱性にも対応できます。


  2. 評価(Assessment):スキャンの結果をもとに、発見された脆弱性の深刻度や影響を評価します。この段階では、どの脆弱性が最も重大であり、どのような攻撃が可能かを分析します。評価は、リスクの優先順位を付けるために重要であり、どの脆弱性を最初に修正するべきかを決定する助けになります。


  3. 修正と対策(Remediation):評価結果をもとに、脆弱性を修正し、適切な対策を講じます。修正後、再度診断を行い、脆弱性が解消されたかを確認することが一般的です。修正と対策は、システムのセキュリティを強化するために不可欠です。


脆弱性診断の重要性

近年、リモートワークの普及やクラウドサービスの増加により、サイバー攻撃のリスクが急速に高まっています。特に、中小企業やスタートアップにとっては、セキュリティ面での対策が不十分であることがしばしば問題となり、大きな損害を引き起こすことがあります。これに対して脆弱性診断は、システムの潜在的なリスクを事前に特定し、攻撃者に悪用される前に対策を講じるための効果的な方法です。

たとえば、あるオンライン決済サービスが脆弱性診断を定期的に実施していなかったため、システムの脆弱性を悪用され、数千万円相当の被害を受けたケースがあります。このような事例からもわかるように、脆弱性診断の実施は、ビジネスの継続性を守る上で非常に重要です。


脆弱性についての相談は下記から

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【企業規模や業界別に解説】脆弱性診断が必要な理由


セキュリティ対策が必要な理由

中小企業における脆弱性診断の重要性

脆弱性診断は中小企業にとって、重要なセキュリティ対策の一環です。

中小企業はリソースが限られているため、大企業と同じレベルのセキュリティ対策を導入するのが難しい場合があります。しかし、サイバー攻撃のターゲットとなりやすいのも中小企業です。特にランサムウェア攻撃やフィッシング詐欺などが増加しており、脆弱性診断は対策の第一歩といえます。脆弱性診断は他のセキュリティ対策と比べ安価に済ませることも可能です。脆弱性診断は中小企業に適したセキュリティ対策といえるでしょう。

例えば、ある中小企業では、システムの脆弱性を放置していた結果、顧客データの漏洩が発生しました。脆弱性診断を実施していれば、事前に問題を発見し、被害を防ぐことができたでしょう。このような事例からも、中小企業における脆弱性診断の重要性が理解できます。


金融業界や医療業界におけるセキュリティ対策

金融業界や医療業界では、脆弱性診断はさらに重要な役割を果たします。これらの業界は、個人情報や機密情報を扱うため、セキュリティ対策が厳格に求められます。

例えば、金融業界では顧客の金融データや取引情報を扱うため、データの保護が最優先です。脆弱性診断を通じて、システムのセキュリティホールを早期に発見し、対策を講じることが求められます。また、医療業界では患者の健康情報や診療データが含まれ、これらのデータが漏洩すると深刻な影響を及ぼす可能性があります。

実際に、ある金融機関では、脆弱性診断を通じてシステムの脆弱性を発見し、サイバー攻撃から防御することができました。医療機関でも、診断を実施してセキュリティ体制を強化することで、患者データの漏洩を防いでいます。


SaaS企業やスタートアップでの事例

SaaSサービスはクラウド上で運用されるため、クラウド特有のセキュリティリスクがあります。スタートアップは迅速な成長を目指すため、システムのセキュリティが疎かになることがあります。

SaaS企業やスタートアップではクラウドの脆弱性診断を行うことをお勧めします。

例えば、あるSaaS企業では、脆弱性診断を実施することで、サービスのセキュリティリスクを早期に発見し、修正しました。この診断によって、データの安全性が確保され、顧客の信頼を得ることができました。また、スタートアップでは、セキュリティ対策を初期段階から実施することで、後々の大規模なセキュリティ問題を未然に防ぐことができます。


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2,脆弱性診断の種類と方法

セキュリティ対策

脆弱性診断にはいくつかの種類があります。それぞれの診断は、システムやネットワーク、アプリケーションに対して異なる角度からのセキュリティリスクを検出するものです。以下に、代表的な脆弱性診断の種類について詳しく説明します。


ネットワーク診断

ネットワーク診断は、社内外のネットワークにおけるセキュリティの脆弱性を特定するための診断です。たとえば、ファイアウォールの設定が適切でない場合、外部からの不正アクセスが可能となることがあります。また、デバイスのファームウェアが更新されていない場合、古い脆弱性が残ったままとなるため、これを防ぐために定期的な診断が必要です。


Webアプリケーション診断

Webアプリケーション診断は、ウェブサイトやWebアプリケーションに存在する脆弱性を発見するための診断です。例えば、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった攻撃手法は、アプリケーションの入力フィールドの脆弱性を利用して不正なコードを実行させるものです。この診断では、ユーザー入力のサニタイズが適切に行われているかなどを確認します。


クラウド環境の診断

クラウドサービスの利用が急増する中で、クラウド環境に対するセキュリティリスクが大きな問題となっています。クラウド環境の脆弱性診断では、クラウド上に保存されたデータやアクセス制御が適切に行われているかを確認します。たとえば、Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)を利用する企業は、これらのプラットフォームに脆弱性がないかを定期的に確認する必要があります。

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3,脆弱性診断の実施手順

脆弱性診断の実施手順

脆弱性診断を実施するには、以下の手順が一般的です。


情報収集: 診断対象のシステムやネットワークの情報を収集します。これには、ネットワークトポロジーやシステム構成、使用されているソフトウェアなどが含まれます。


脆弱性スキャン: 専用ツールを使用して、システムやネットワークの脆弱性をスキャンします。スキャンの結果、発見された脆弱性のリストが生成されます。


手動検査: 自動ツールによるスキャンでは発見できない脆弱性や複雑な問題を手動で検査します。専門家による詳細な調査が行われます。


レポート作成: 診断結果をレポートとしてまとめます。レポートには、発見された脆弱性、リスク評価、対応策が含まれます。


脆弱性診断結果の分析と対応方法

脆弱性診断結果は、以下の方法で分析し、対応策を講じます。


  1. リスク評価: 発見された脆弱性のリスクレベルを評価します。リスクの高い脆弱性から優先的に対応することが重要です。

  2. 対応策の実施: 脆弱性に対する修正や対策を実施します。これには、ソフトウェアの更新や設定変更、セキュリティパッチの適用などが含まれます。

  3. 再診断: 対応策を実施した後、再度診断を行い、問題が解決されたかを確認します。


4,脆弱性診断にかかるコストは?【費用の目安を詳しく解説】

脆弱性診断にはコストがかかりますが、これは企業にとって必要な投資です。


脆弱性診断の価格帯

脆弱性診断は、企業の情報セキュリティを守るために不可欠なサービスですが、そのコストは企業の規模や診断の範囲によって大きく異なります。一般的に、脆弱性診断の料金は、診断対象のシステムの規模や複雑さ、診断の深さによって変わります。


例えば、小規模な企業が対象となる簡易診断であれば、数十万円程度から始まります。これに対し、大規模な企業や多くのシステムを対象にした詳細な診断では、数百万円に達することもあります。価格には、診断の範囲や種類、そして診断を行う専門家の経験やスキルも大きな影響を与えます。


以下価格帯によってテスト内容にどのような差があるのかをまとめました。

テストを選ぶ参考にしてください。

価格帯

診断対象の規模

診断の範囲

診断の深さ

診断の頻度

結果の報告方法

追加サービス

数十万円

小規模システム

限定的な範囲(例えば、1つのアプリケーションやシステム)

基本的なスキャン

年1回程度

簡易なレポート

基本的な分析のみ

100万円〜300万円

中規模システム

複数のシステムまたはアプリケーション

詳細なスキャン

半年ごと

詳細なレポート

追加のリスク評価

300万円〜500万円

大規模システム

全体的なシステム(包括的な診断)

深層分析

四半期ごと

詳細なレポート+改善提案

専門家によるアドバイザリーサービス

500万円以上

非常に大規模なシステム

高度な診断(全システム、ネットワーク、物理的なセキュリティなど)

専門的な分析

随時対応

カスタマイズレポート

24/7のサポート、カスタムテスト


脆弱性診断の費用を抑えるための方法

脆弱性診断の費用を抑えるためには、いくつかの方法があります。まず、診断の範囲を明確に定めることが重要です。診断対象を絞ることで、コストを削減することが可能です。また、診断の頻度を調整することで、定期的な診断のコストを抑えることができます。例えば、全システムの全面的な診断を毎年行うのではなく、特定のシステムや新たに導入した機能に限定した診断を行うことでコストを削減できます。

さらに、複数の診断会社から見積もりを取ることも、コスト削減には有効です。料金やサービス内容を比較することで、最もコストパフォーマンスの高い選択が可能になります。また、診断サービスを提供する会社によっては、複数年契約を結ぶことで割引を受けられる場合もあります。


費用対効果を最大化するポイント

脆弱性診断の費用対効果を最大化するためには、診断の結果をいかに活用するかが重要です。診断結果をしっかりと分析し、発見された脆弱性に対する対応策を適切に講じることで、長期的に見て大きなコスト削減につながります。診断後の対応策を計画的に実施することで、将来的なセキュリティ事故による損失を防ぐことができます。

また、診断を行う際には、診断後のサポートが充実しているサービスを選ぶことも、費用対効果を高めるポイントです。診断結果を基にした改善提案やアフターサポートを受けられることで、より効果的なセキュリティ対策を実施することができます。


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5.脆弱性診断の頻度とタイミング【最適な時期と頻度】



システム導入前後の診断

新しいシステムやアプリケーションを導入する前には、脆弱性診断を実施することが推奨されます。この段階で診断を行うことにより、システムのセキュリティリスクを事前に把握し、リスクを最小限に抑える対策を講じることができます。導入後も定期的な診断が重要で、システムが稼働し始めた後に発見される脆弱性に対応するために役立ちます。


システム導入前の診断は、新しいシステムがセキュリティポリシーに準拠しているかを確認し、リスクを最小限にするために重要です。これにより、実際の運用開始前に脆弱性を発見し、対策を講じることができます。

システム導入後の診断も必要です。システムが稼働を開始した後も、サイバー脅威や新たな脆弱性に対処するための診断を定期的に行うことで、システムの安全性を保つことができます。また、システムのアップデートやパッチ適用後にも診断を行い、変更がセキュリティに与える影響を確認することが推奨されます。


定期的な診断の必要性

脆弱性診断は一度だけ実施するのではなく、定期的に行うことが推奨されます。一般的に、以下の頻度で診断を実施することが多いです:

  • 年1回: 基本的な脆弱性診断として、年に1回の実施が推奨されます。これにより、システムのセキュリティ状態を維持し、既知の脆弱性に対処できます。

  • 四半期ごと: 重要なシステムやデータを扱う企業では、より頻繁な診断が推奨される場合があります。四半期ごとの診断は、システムの変化や新たな脅威に迅速に対応するために有効です。

  • 月1回: 特に高いセキュリティ基準が求められる企業や、リスクが高い環境では、毎月の診断が行われることがあります。この頻度では、最新の脅威や変化に迅速に対応できます。


定期的な脆弱性診断により、企業はシステムのセキュリティ状態を常に把握し、必要な対策をタイムリーに実施できます。また、診断の頻度を設定する際には、業界のセキュリティ基準や規制も考慮する必要があります。


セキュリティ事故が発生してしまったとき

セキュリティインシデントや事故が発生した場合、その後の対応として脆弱性診断を実施することは非常に重要です。事故後の診断は、以下の目的で行われます:

  • 根本原因の特定: インシデントの原因を特定し、再発防止のための対策を講じるために診断を実施します。事故の原因となった脆弱性を明らかにし、必要な修正を行います。

  • 影響の評価: 事故がシステムに与えた影響を評価し、どの部分が脆弱だったかを把握します。これにより、セキュリティ対策の改善が可能となります。

  • 修正と改善: 診断結果に基づき、脆弱性を修正し、セキュリティ対策を強化するためのアクションを計画します。診断結果をもとに、事故の影響を最小限に抑え、再発を防ぐための対策を実施します。


事故後の診断を実施することで、企業はセキュリティインシデントの原因を特定し、効果的な対策を講じることができます。また、事故から得られた教訓を活かして、セキュリティ対策の強化に努めることができます。


7,まとめ

脆弱性診断とは、システムやネットワークのセキュリティリスクを特定し、改善策を講じるための重要なプロセスです。本記事では、脆弱性診断の基本的な概念から、診断の種類や実施手順、コストについて詳しく解説しました。セキュリティスキャンや評価、修正の各ステップを通じて、システムの安全性を確保し、データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを低減できます。


特に、リモートワークの普及やクラウドサービスの利用が増える中で、脆弱性診断は中小企業やスタートアップにとっても重要な対策です。適切な診断を行うことで、コストを抑えつつ、効果的なセキュリティ対策を実施できるため、ビジネスの継続性を守る上で欠かせません。


脆弱性診断は専門的な知識と技術を必要としますが、企業のセキュリティを守るためにはぜひ取り入れるべきプロセスです。まだ診断を実施していない企業は、この機会に脆弱性診断を検討し、専門家に相談してみることをお勧めします。セキュリティの強化に向けた一歩を踏み出し、安心してビジネスを進めていきましょう。



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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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