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【ECサイト運営者必見!】脆弱性診断でECサイトのセキュリティを守る方法を徹底解説

  • 執筆者の写真: シースリーレーヴ編集者
    シースリーレーヴ編集者
  • 2024年10月4日
  • 読了時間: 14分

更新日:2024年12月13日

ECサイトは、顧客の個人情報やクレジットカードデータを取り扱うため、サイバー攻撃のリスクが高いことはよく知られています。特に、ECサイトにおいては、信頼を失うことは売上の大きな損失にも直結するため、脆弱性診断を実施して、セキュリティリスクを早期に特定・解消することが重要です。ここでは、脆弱性診断がECサイトにとってなぜ必要なのか、診断後に取るべきアクション、そしてセキュリティ強化のためのポイントについて詳しく解説します。


目次

  1. 脆弱性診断とは?ECサイトにおける脆弱性診断の重要性について

  2. ECサイトにおける脆弱性診断で気を付ける点

  3. ECサイトにおける脆弱性診断会社の選び方

  4. まとめ: 脆弱性診断でECサイトを守るための重要ポイント


ECサイトの脆弱性診断はシースリーレーヴにお任せください。御社に合わせた適切なプランをご提案いたします。

セキュリティ対策


脆弱性診断とは?ECサイトにおける脆弱性診断の重要性について


セキュリティ対策

脆弱性診断とは、企業のシステムやネットワーク、Webアプリケーションに存在するセキュリティリスクを特定するためのプロセスです。診断によって潜在的な脆弱性が明らかになり、それらがサイバー攻撃に悪用される前に修正することが目的です。特にECサイトにおいては、顧客の個人情報や決済情報を扱うため、そのリスクが他の業種と比べても高く、脆弱性診断の重要性はさらに高まります。


1. ECサイトにおけるセキュリティの脆弱性とは

ECサイトの運営には、商品管理、注文、決済、顧客情報管理といった多くの機能が関わります。これにより、複数のシステムやネットワークを介してデータがやり取りされるため、攻撃者にとって狙いやすいポイントが増えるのです。具体的に、ECサイトに存在しやすい脆弱性には次のようなものがあります。


  • SQLインジェクション: 攻撃者がデータベースに不正な命令を送り込み、機密データを盗み出す手法です。ECサイトでは、商品や注文情報、顧客情報がデータベースに格納されているため、この脆弱性が悪用されると深刻な被害が生じます。


  • クロスサイトスクリプティング(XSS): 攻撃者が悪意のあるスクリプトをサイトに挿入し、ユーザーに不正な操作をさせたり、データを盗んだりする手法です。ECサイトのユーザーに対して不正なスクリプトを実行させ、個人情報やクレジットカード情報を盗むことが可能です。


  • セッションハイジャック: ECサイトのユーザーがログインしている状態で、セッションIDが盗まれると、攻撃者はそのセッションを乗っ取り、ユーザーになりすました不正な操作ができるようになります。


これらの脆弱性は、すべてのECサイトに潜在的に存在し得るもので、特に顧客の個人情報やクレジットカード情報を取り扱うECサイトでは非常に危険です。攻撃者に脆弱性を悪用されれば、顧客の信頼を失い、ビジネスに大きな打撃を与える可能性があります。


2. 脆弱性診断がECサイトにとって不可欠な理由

ECサイトにとっての脆弱性診断の重要性は、サイバー攻撃による直接的な損失だけでなく、ブランドイメージや顧客信頼の失墜といった影響が大きいからです。特に、クレジットカードや個人情報が流出する事態は、企業の信用を著しく損ないます。脆弱性診断を定期的に行うことで、リスクを特定し、迅速に対策を講じることができるため、セキュリティ上の抜け穴を放置することを防ぎます。

さらに、法的・規制的な観点からも、脆弱性診断が求められるケースが増えています。たとえば、個人情報保護法やGDPR(一般データ保護規則)などに基づき、データ漏洩が発生した場合、罰則や賠償金が科せられるリスクもあります。そのため、ECサイト運営者は、セキュリティ対策の一環として、脆弱性診断を実施することが不可欠です。


3. ECサイトでよく見られる脆弱性

ECサイトには特有の脆弱性が存在します。上記で紹介したSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングに加えて、以下のような脆弱性がECサイトでは特に注意を要します。


  • 脆弱なパスワード管理: 多くのECサイトがユーザーのアカウントを保持していますが、適切なパスワードポリシーがないと、簡単にアカウントが乗っ取られる可能性があります。


  • HTTP vs HTTPS: 顧客の個人情報や決済データを扱うECサイトは、HTTPSを使用して通信を暗号化することが必須です。しかし、HTTPSが正しく設定されていない場合、通信が傍受され、情報が漏洩するリスクがあります。


  • 不正なAPIアクセス: ECサイトのバックエンドとフロントエンドの間でやり取りされるデータが不適切に保護されていると、攻撃者がAPIを通じてデータに不正アクセスするリスクがあります。


4. 脆弱性診断のプロセス

脆弱性診断のプロセスは、ECサイトに対して以下のように実施されます。


  • 診断対象の範囲決定: Webアプリケーション、サーバー、ネットワークなど、診断の対象となるシステムを明確にします。

  • 自動診断ツールによるスキャン: 脆弱性を自動的に検出するツールを使用して、サイト全体をスキャンし、一般的な脆弱性(SQLインジェクションやXSSなど)を特定します。

  • 手動診断による精査: 自動ツールでは検出できない複雑な脆弱性について、セキュリティ専門家が手動で精査します。特に、認証やアクセス管理の不備を重点的に確認します。

  • 報告書作成と修正アクションの提案: 診断結果に基づき、各脆弱性に対するリスク評価と修正アクションの提案を行います。リスクの優先度に基づき、修正すべき箇所を順に実施します。


5. 継続的な脆弱性診断の必要性

脆弱性診断は一度行えば完了というものではありません。特にECサイトは、システムの更新や機能追加、新しいサードパーティ製のサービス導入などが頻繁に行われるため、そのたびに新たな脆弱性が発生する可能性があります。したがって、ECサイトは定期的に診断を実施し、常に最新のセキュリティ状態を維持することが求められます。

また、脆弱性が発見され修正された後も、モニタリングを行い、新たな脅威が発生していないかを継続的に確認することが重要です。脆弱性管理は「予防」と「対処」の両面を持ち、これを適切に行うことで、企業のセキュリティリスクを最小限に抑えることが可能です。


ECサイトにおける脆弱性診断で気を付ける点

脆弱性診断

ECサイトは、個人情報や決済データなどの重要な情報を扱うため、常にサイバー攻撃のリスクにさらされています。したがって、脆弱性診断を定期的に実施することは不可欠です。しかし、脆弱性診断を効果的に行うためには、いくつかの注意点があります。この記事では、ECサイトにおける脆弱性診断で特に気を付けるべきポイントを解説します。


1. 診断範囲を明確にする

ECサイトは複数のシステムが連携して動作しているため、脆弱性診断の対象範囲を事前にしっかりと定義することが重要です。Webアプリケーション、データベース、ネットワーク、APIなど、すべての要素が適切に診断されるようにする必要があります。診断範囲が曖昧だと、重要な部分に脆弱性が残ったままになる可能性があります。


たとえば、以下の部分に注意して診断範囲を設定しましょう:

  • フロントエンドとバックエンドの両方

  • 顧客の個人情報や決済データを保存・処理するデータベース

  • 外部との通信に使用されるAPI

  • モバイルアプリケーションやサードパーティーのツールを含むシステム全体


2. 認証とセッション管理の脆弱性に注意する

ECサイトにおいて、顧客のアカウントや購入履歴、支払い情報を守るためには、認証システムやセッション管理が非常に重要です。これらの機能に脆弱性があると、攻撃者がアカウントを乗っ取ったり、セッションをハイジャックしたりするリスクがあります。

特に注意すべきポイントは以下の通りです。


  • 弱いパスワードの使用:ユーザーが短い、または簡単なパスワードを使用することを防ぐため、強力なパスワードポリシーを設定しましょう。パスワードの最小長や複雑さの要件を強制することが有効です。

  • セッションハイジャックのリスク:セッションIDを暗号化し、HTTPSを使った通信でセッションデータを保護することが重要です。また、長時間のセッションが続かないように、タイムアウト設定を行いましょう。


3. クレジットカード情報の保護

ECサイトにとって、クレジットカード情報を安全に管理することは最も重要な課題の一つです。クレジットカード情報を適切に保護しないと、情報漏洩が発生し、顧客の信用を失うリスクが高まります。脆弱性診断の際には、特に次の点に注意してください。


  • PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)への準拠:クレジットカード情報を取り扱う場合、PCI DSSに準拠する必要があります。これには、カード番号の暗号化、アクセス制御、ログ監視といった要件が含まれます。

  • SSL/TLSの適切な使用:決済ページやログインページでは、HTTPSを使用して通信を暗号化することが必須です。SSL/TLS証明書が最新であり、安全に設定されているかを確認しましょう。


4. サードパーティーサービスのセキュリティ

多くのECサイトでは、サードパーティーの支払いゲートウェイや、メール配信サービス、在庫管理システムを統合しています。これらのサービスが提供するAPIやプラグインには脆弱性が含まれる可能性があるため、サードパーティー製品のセキュリティも確認することが重要です。

次の点に注意しましょう。


  • サードパーティーのソフトウェアやプラグインが最新であるか確認:古いバージョンを使用していると、既知の脆弱性が残ったままになる可能性があります。

  • APIの適切な認証:APIのアクセスは、認証情報やAPIキーを使用して保護する必要があります。また、過度な権限を持たないように、最小限のアクセス権を設定することが推奨されます。


5. 定期的な診断と更新

ECサイトは、商品情報の更新や機能の追加、季節ごとのキャンペーンなどにより頻繁に変更が加えられるため、定期的な脆弱性診断が不可欠です。システムが変更されるたびに新しい脆弱性が発生する可能性があるため、診断を一度行っただけで安心してはいけません。


  • システムの変更後に診断を実施する:新しい機能の追加やシステムのアップデート後は、必ず脆弱性診断を再度実施し、リスクを確認します。


  • 定期的なセキュリティパッチの適用:脆弱性が発見された場合、迅速にセキュリティパッチを適用して脆弱性を修正します。定期的なシステム更新が重要です。


6. モバイル版サイトやアプリの診断も忘れずに

多くのECサイトでは、モバイルユーザー向けのサイトやアプリを提供していますが、これらも攻撃対象となる可能性が高いため、忘れずに診断を行いましょう。モバイル版のサイトやアプリには、PC版とは異なる脆弱性が存在することも多いです。


特に以下の点に注意しましょう:

  • アプリケーションの脆弱性:モバイルアプリがデータを暗号化せずにやり取りしていないか、セキュリティ上の脆弱性がないかを確認します。

  • クロスプラットフォームの脆弱性:同じデータや機能を共有するため、モバイル版とPC版の間で脆弱性が相互に影響を及ぼすことがあります。どちらも診断し、セキュリティを確保しましょう。



ECサイトにおける脆弱性診断会社の選び方

セキュリティ対策

ECサイトのセキュリティを確保するためには、信頼できる脆弱性診断会社を選ぶことが非常に重要です。選び方を間違えると、十分な診断が行われず、脆弱性が放置される可能性があります。ここでは、ECサイトに適した脆弱性診断会社を選ぶ際のポイントを紹介します。


1. ECサイトに特化した実績があるかどうかを確認する

ECサイトには独自のセキュリティリスクが存在します。たとえば、クレジットカード情報の取り扱いや、API、サードパーティーサービスとの連携など、特有の要素があります。そのため、ECサイトの脆弱性診断に特化した実績がある会社を選ぶことが重要です。


  • 確認ポイント: 会社の過去の診断事例や、ECサイトを対象とした脆弱性診断の実績があるかどうかを確認します。ECサイトに関する技術的な知識や、PCI DSS(クレジットカードデータの保護標準)に関する理解がある会社は信頼性が高いです。


2. 脆弱性診断の手法と対応範囲を確認する

脆弱性診断の手法は、企業によって異なります。自動化されたツールだけでなく、手動による診断を組み合わせているかどうかも重要な要素です。自動化ツールは一般的な脆弱性を検出するのに有効ですが、手動診断では、より高度な脆弱性やビジネスロジックの欠陥を発見することが可能です。


  • 確認ポイント: 自動診断と手動診断の両方を実施するかどうか、診断対象の範囲(Webアプリケーション、API、データベース、サーバーなど)が明確に提示されているかを確認します。ECサイトに特有の脆弱性(認証・認可の問題、セッション管理など)にも対応しているかが重要です。


3. レポートの内容とフィードバックの質

脆弱性診断の結果は報告書として提供されますが、その内容がわかりやすく、かつ具体的な対策が記載されていることが重要です。技術者向けの報告書だけでなく、経営層にも理解しやすい形式でのレポートを提供しているかどうかも確認する必要があります。


  • 確認ポイント: レポートのサンプルを確認し、脆弱性のリスク評価が具体的に示され、優先順位が明確になっているか、また具体的な修正アクションが提案されているかを確認します。また、診断後のフォローアップ(再診断や継続的なアドバイス)を提供しているかも重要です。


4. セキュリティ基準や法的準拠に対応しているか

ECサイトでは、クレジットカード情報を含む個人情報を保護するために、PCI DSSなどの業界基準に準拠する必要があります。また、GDPRや個人情報保護法などの法規制にも対応することが求められるため、診断会社がこれらの基準や規制に精通しているか確認することが重要です。


  • 確認ポイント: 診断会社がPCI DSSやGDPRなどのセキュリティ基準に精通しており、それに対応した脆弱性診断を行っているかを確認しましょう。また、法的な義務や業界標準に準拠した対応を提案できることが求められます。


5. サポート体制と対応速度

セキュリティは常に最新の脅威に対応しなければならず、脆弱性が発見された場合には迅速な対応が必要です。そのため、診断会社のサポート体制や、脆弱性が発見された場合の対応速度も選定基準となります。


  • 確認ポイント: 脆弱性が発見された場合の対応スピードや、24時間体制のサポートがあるかどうかを確認します。また、診断後のサポート(再診断やフォローアップ)を提供しているかも考慮するべきです。


6. 価格とコストパフォーマンス

脆弱性診断はコストがかかりますが、適切なセキュリティ対策を講じなければ、攻撃を受けた際に大きな損失を被る可能性があります。診断会社の価格が適正であるか、提供するサービスの範囲や質と比べてコストパフォーマンスが優れているかを見極めることが重要です。


  • 確認ポイント: 価格が明確に提示されているか、また提供されるサービス内容に見合ったコストであるかを確認します。診断の質を優先しつつ、予算内で最適なサービスを提供できる会社を選びましょう。


「セキュリティ対策について何を行えばいいか分からない…」そんな方はシースリーレーヴにお任せください。御社に合わせたプランをご提案いたします。

セキュリティ対策


まとめ: 脆弱性診断でECサイトを守るための重要ポイント

ECサイトは、個人情報や決済データを取り扱うため、サイバー攻撃のターゲットになりやすく、脆弱性診断を実施してセキュリティを確保することが不可欠です。ECサイトの脆弱性診断では、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、ECサイトに特有のセキュリティリスクを特定し、修正アクションを行います。


また診断の過程では、診断範囲の明確化、認証・セッション管理の確認、クレジットカード情報の保護、サードパーティーのサービスの安全性確認が重要です。定期的に診断を行い、システム更新後にもセキュリティチェックを怠らないことで、最新の脅威に対処できます。


さらに、信頼できる脆弱性診断会社を選ぶ際には、ECサイトに特化した実績、手法の適切さ、報告書の質、法規制対応、サポート体制、コストパフォーマンスが選定基準となります。

脆弱性診断を定期的に実施し、継続的にモニタリングを行い、ECサイトのセキュリティリスクを最小限に抑え、安全なサイト運営を行いましょう。

セキュリティ対策

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シースリーレーヴ株式会社

弊社では、海外で活躍するホワイトハッカー集団「Nulit・ナルト」による脆弱性診断を60万円〜の低価格で提供可能です。


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セキュリティ面に関するお悩みをお持ちの方は、まずはぜひ一度ご相談ください。

セキュリティ対策

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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